12月16日と2018年1月21日の両リサイタルに関して、東京国際芸術協会のブログに意気込み等を載せていただきました。
2つ目の記事に関しては、コラムになっております。
本文をこちらでも紹介いたします。
「女の愛と生涯」を考える
女性の幸せとは一体何だろうか。
昨今女性の社会進出、働き方改革といった言葉が叫ばれ、理想と現実のズレのような感覚を多くの人が抱いているのではないか。
自身のキャリアと妊娠出産による一時的なブランクを天秤にかけて、どうしても結婚に踏み切れなかったり。私自身結婚適齢期と言われる年齢だが、これまでの間に同年代女性の多様な生き様を目の当たりにしてきて、20代からの10年でこうも変わるものかと、一緒に制服を着て高校に通っていた頃のことを遠い昔のように感じる。
大学卒業間も無く結婚して子供がいる人、家を建てた人。私は単身海外に渡り、自分の目標の達成だけを考えて生きてきて実を言うと平凡に家庭を築くことをつまらない人生だと思っていたのだが、ここ数年考え方がフレキシブルになってきた。
きっかけは親の加齢や病気であったり、周りに不妊治療をしている人がいたりということかもしれない。一番大きいのは、私の夢をずっと応援してくれる母の存在だろう。母の立場から見ると、私を通してもう一つの人生を体感しているようなものではないか。
将来私が年老いた時に、自分が成し得なかったことや全く違う歩みを体現してくれる実子がいたら、楽しそうだなと思った。シューマンのこの連作歌曲を歌おうと思えたのは、こういう心境の変化によるところが大きい。一人の女性を生きる20分間である。
12月16日(土)19:30 美しき青きドナウのように ドイツ歌曲を中心としたプログラム
2018年1月21日(日)13:30 日本の歌〜北から南へ 日本歌曲のプログラム
どちらも、東京・日暮里サニーホールコンサートサロンにて行われます。
チケットは2500円、ご連絡はこちらまでどうぞ!!