※このチラシ情報は1度目の延期日程です。
2021年12月11日に、再再延期を経て開催予定だったコンサート「English Songbook 夏を待ち焦がれて」ですが、悩んだ結果中止することにいたしました。
元々は2020年3月に開催予定でした。
それが、年明けより徐々に感染者が出だしていたコロナウィルスが2月の半ばごろにはかなり増えて来ており、演奏会のような人の集まる催しは続々と中止や延期が決まっていきました。
初めの頃の手探りの状態で、ひとまず状況が落ち着くことを願い、約1年後の今年1月に日程を延期したのですが、その時、東京都に昨春以来の緊急事態宣言が発令され、また延期をすることになりました。
できれば2021年の間に開催したいと、12月に延期日程を繰延べたのですが、この夏にまた感染者が増え、ワクチン接種も進んでいるとはいえ変異株が猛威を振るい、イベント開催については今でも、むしろ今の方がみなさま敏感になっていらっしゃるような気がします。
当初は、周りに感染した知り合いはいませんでしたが、流行りだして早1年半、親しい友人も感染したり、あらゆる状況で感染する人達の話を聞くにつれ、この状況が終わることはないのではないか、途方もなくなってしまい、わかりやすく言うと演奏会を行うための強い気持ちが保てなくなってしまいました。
演奏会の開催にはエネルギーが必要です。それはプログラムの完成度を上げるための練習に始まり、お客様に伝えるための資料を準備したり、体調をピークに持って来られるよう健康管理に気を使ったり、周知活動をしたり、長時間の稽古を繰り返したり、そして私の演奏会当日には、私と共演者のために皆さんがチケット代を払い、時間をとって、会場に足を運んでくださいます。それだけの恩義に応えるための熱量、それ以上に、感染者が出てしまうのではないか、マスクをしないと演奏できない、お客様の顔を見て近くで話ができない、そんな不安が勝ってしまうと、どうしても、そこまでして無理矢理催すものではないんじゃないかと思ったのです。
実際、この期間中に演奏活動を全くしていないわけではありません。アルテリーベではレストランという特性もあり、またお店自体のファンの方がいらっしゃるので、それなりにコンスタントに演奏活動ができています。そんな場が自分にあることは、まだ恵まれていて感謝しないとなと思います。ただ、それ以外の場での自主企画については、世間の流れを読みながら、しばらくはお休みすることになると思います。
残念ですが、「English Songbook 夏を待ち焦がれて」を楽しみにしていてくださった皆さま、中止となりましたことをご報告します。チケットをお持ちの方、諸連絡を差し上げると思いますので、どうぞご了承ください。
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