9月から始まる今シーズン、チロル州立歌劇場の非常勤合唱団員に仲間入りしました。
常勤で全ての公演に出る合唱団員とは違って、追加人員が必要な時に声がかかる合唱で、業界的にExtrachorと呼ばれています。
誰でも参加できるわけではなく、ちゃんとオーディションを受けて認定された人が出られます。
12月にプレミエを迎える、シュトラウスの薔薇の騎士に参加するのですが、9月に入ってから音楽稽古が始まりました。
新しいメンバーとして初回に軽く紹介され、集合日に楽譜を配られて初見で読み始めます。
最初は女声だけ、次は混合、ってな感じで。
何回か進んだら今度は多分ソリストも交えた音楽稽古があって、演出をつけられるんだと思います。
今日は、昼間に衣装合わせがありました。
今シーズン出演することは春には決まっていたので、劇場が夏季休業に入る前の初夏に頭から足まで採寸をしてもらいに一度劇場へ行っていました。
劇場の中には男性衣装部、女性衣装部があり、それぞれの部門に分かれて衣装を作っています。
衣装合わせに来て欲しいと言われた時間帯は、自分の仕事の時間ともろ被りなので、午前中会社に行ってから午後いちに劇場に行くことにして、午後は在宅で働きました。
女性衣装部へ行くと、私の着る衣装がラックにかけられて、私の履く靴の候補が数足並んでいました。
靴は、新品をあてがわれるわけではないんだけど、一回これっていうものを合わせれば後は別の作品に出る時も大体履けるんです。
大学でオペラに出る時にも、私に合う形の靴があって、度々同じのを履いていたっけ。
衣装はまず、白いカッターシャツに、私の寸法に合わせて作られたツーピースの仮縫い。
着てみて、着丈や裾の位置をマークして仮止めし、ボタン位置を描いて、壁前に立って写真を撮影し、次のに着替え。
もう1着今日着たのは既製品だと思うんだけど、なんと別のミュージカル作品であのマヤ・ハクフォートが着用したドレスだそうです。
マヤ・ハクフォートといえばウィーン版エリザベートのタイトルロールを演じ続けたレジェンドで、日本でも有名。
チロル州立歌劇場にいつだったかちょっと前に出てたのは知ってたんだけど、その方が着ていた衣装が私にあてがわれました。
マヤ・ハクフォートは長身ですらっとしてるので同じドレスが私に合うのか、
頭から被りながら疑問でしたが、着てみると不思議と私の寸法に合わせて縫われたかのようなぴったり加減でした。
流石に裾は引きずるぐらい長かったので、お立ち台に乗って裾詰めラインをプシュップシュッと白で吹きかけられ、仮止めをし、綺麗と褒めてもらいながら壁前で写真を撮って今日の衣装合わせは終了。
多分、衣装が完成したらそれの合わせと、カツラとか他の装飾品があればそれの合わせもあるのではないでしょうか。
職場の人も劇場に出ることを応援してくれていて、うまく両立できそう・・・です。
劇場に少しでも関わることができて、充実感を感じています。
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